京都西山・大山崎町にある離宮八幡宮で、4月9日(土)に日使頭祭(ひのとさい/ひのとうさい)が執り行われます。
日使頭祭とは、毎年4月に執り行われる春の例祭です。
平安時代の初めのころ、離宮八幡宮から、淀川の対岸にある現在の石清水八幡宮にも神さまを分けておまつりする為の御遷座祭として始まりました。
当時の日使頭祭は「南祭、藤祭」とも呼ばれ、有名な「北祭(葵祭)」にも並ぶ大きなお祭りでした。
後に離宮八幡宮は灯明として使われる荏胡麻(えごま)油の製造と販売の中心地「油座(あぶらざ)」として栄えるようになり、その時々の有力者が「日使頭(ひのかしら)」として祭を執り行いました。
今日では日使頭祭は、節目の春、4月に一年の厄除祈願や、皆様の健康や安全、学業の上達、お仕事の発展を願うお祭として行われており、地元の方々のほか、日本全国から100社以上もの油脂業界の方々がご参拝されます。
式典では燈明の灯りを神様に奉納する献灯の儀が行われ、見学することができますが、マスクを着用いただき、ソーシャルディスタンスを守るなど、コロナウイルス感染症対策にご協力をお願いします。(※通常は、湯立の神事等もありますが、本年は中止です。)
また、地元の「大山崎えごまクラブ」が、地元の小学生と一緒に育てた荏胡麻を、かつて使っていた油絞り機で油を搾り、奉納されます。
▲献灯の儀
▲かつて油座として栄えた時代に使っていた油絞り機(複製)
※日使頭祭で使用するものとは異なります。
【日時】
2022年4月9日(土)11時~
【場所・問合せ】
〒618-0071
京都府乙訓郡大山崎町大山崎西谷21-1
TEL:075-956-0218
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